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本日は、電源が入らなくなってしまったVankyo　matrixpad　S21の修理についてです。

電源が入らなくなる前は、バッテリーがすぐ無くなってしまっていたとのことでしたので、充電口の方の問題やバッテリーの劣化によるものと考えられます。

ただ、中華系タブレットで、本体自体も安価で販売されていることもあってか、matrixpad用のバッテリーが見つかりません。

こうなると、中古端末を探してきて、バッテリーなどの部品を移植してみるくらいしか手がありません。

今回は、中のデータがどうしても欲しかったようで、中古端末を探して、部品の移植をすることになりました。

 

今回の端末は、爪で引っかかっているバックカバーを外すと、基板やバッテリーなどを確認出来る端末です。

ただし、修理端末はタッチパネルもバキバキの状態…

中古端末に使用されている綺麗なタッチパネルも移植してしまいます。

タッチパネルは流石に強力な粘着テープで固定されているので取り外しには苦労しますが、液晶画面とは分離しているようでしたので、交換の手間が大分省けて助かりました。

タッチパネルとバッテリーを交換して、仮組み状態で動作確認をすると無事電源はつき、タッチも問題なく効くようです。

とホッとしたのも束の間、バッテリーの充電が出来ません。

正確に言えば、充電口部分を強く抑えていれば充電出来なくもありませんが、抑えていない状態だと充電が全く出来ないので、使い物になりません。

部品自体は生きているようですので、接点部分に追いはんだして、接触不良を直していきます。

かなり細かなところですので、上手く行けば良いのですが…

追いはんだ後、再度仮組みで充電を試してみます。

…無事、充電反応が確認出来ました。

バッテリーの充電容量が増えるのも確認出来ましたので、これにて修理完了です。

 

色々と調べてみましたが、今回のmatrixpadは充電口部分のはんだが割れて接触不良を起こすことがあるようです。

恐らく、最初は問題ないのでしょうけど、経年劣化も合わさるとはんだ割れが起きやすいのかと思われます。

他のmatrixpadがどうなのかは分かりかねますが、充電口の抜き差しは優しく行ってあげた方が良いでしょうね。