車に轢かれて画面が粉々になった[AQUOS sence]のデータを救出しました
2021.05.01 修理速報 基板修理 , AQUOS sense
「車に轢かれたスマホがあるんですけどデータは取り出せたりしますか?」
飛び込みでの修理のご依頼です!
道路でスマホを落とした時に目の前で車の下敷きになって轢かれてしまったらしく、動かなくなってしまったという事で困っているそうでした。
持ち込まれた機種はAQUOS sence(アクオス センス)というスマホ。
車に轢かれた場合でも内部が無事であればデータは残ったままになっているので、修理で何とかなるかもしれません!
ただ、今回ご相談頂いたAQUOSのスマホは交換するための部品などが流通しておらず、修理を進めるとなると中古の同機種を利用して作業する必要があります。
中古の同機種をもう一台用意する場合、内部基板の移植という方法を使ってデータの復旧を目指していきます。
こちらが持ち込まれたAQUOSのスマホ。
こちらは全体を見た写真。
画面のガラスが粉々になり過ぎて全体的に白っぽく見えています。
この壊れたスマホと普通に動くもう一台の同じ機種のスマホをそれぞれ分解して基板を移植していきます。
移植する基板というのがこの部品。
これは車に轢かれたスマホ内部から摘出した部品です。
車の下敷きになった影響でわずかに鉄板が歪んでいるように見えます。
この基板にはCPUやストレージのフラッシュメモリーといった電子部品が密集していて本当の意味でのスマホの本体ともいえる部分になります。
正常に動くもう一台のスマホも同じように分解して基板を取り外します。
ここに先程の別基板を組み込んでいく事で移植完了となります。
組み上げて電源を入れると、先程まで初期設定の状態だったもう一台のスマホの方にデータが乗り移った状態になっています!
代わりに、車に轢かれたスマホには初期設定のデータが入っています。
これでデータは無事救出する事が出来ました!
車に轢かれたりという状態だと運が悪ければ基板自体が故障してしまっている場合もあるのですが、その場合は壊れた基板自体が移植されてしまうのでこの方法でデータの取り出しは出来ません。
基板さえ生きていればデータの取り出しは可能ですので、試してみたいという方がおりましたらご相談頂けたらと思います。
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