本日は、再起動ループに陥ってしまったAQUOSのシンプルスマホ4の修理についてです。
既に新しい端末をご用意しているようでしたが、中のデータをどうにかして取り出したいとのこと。
通常に起動出来ない状態だとデータ移行作業なども出来ないので、まずは通常起動が出来る状態まで持ってくる必要があります。
では、今回のような場合、何が故障の原因なのかというとバッテリーの劣化やストレージ容量の不足、アプリやOSなどのソフトウェアの不良等、基盤上のICチップの破損などが考えられます。
ただし、通常起動が出来ずすぐに電源が落ちてしまう状態で簡単に確認が可能なのはバッテリーを交換してみることくらい。
ソフトウェアの不良等のチェックは数分くらい問題なく起動が可能であればチェックも難しくはないのですが、今回はそこまで持たずに再起動しちゃいます。
また、基板修理に至ってはかなり高額にかつお時間もかかる修理となってしまいますので、ひとまずはバッテリーを用意して、こちらを交換して動作確認をさせて頂くこととなりました。
では、実際の作業の方へと移りましょう。
今回の端末は、バックパネル側から内部にアクセスするタイプのAndroid端末となります。
通常、このタイプのものだと、粘着テープだけで固定されていることが多いのですが、ツメが引っかかるように固定する構造となっておりました。
通常よりも密封性には優れていそうですね。
バックパネルが外れたら、メイン基板を覆っているプラスチックカバーを取り外して、バッテリーの接続を解除、後はバッテリーを交換するだけです。
バッテリーは通常強力な粘着テープで固定されており、ケーブルの配線や基盤や部品の配置によってはその取り外しが少々面倒だったりするのですが、今回の端末は金属製のバッテリーカバーの方にバッテリーを粘着テープで固定、そのバッテリーカバーをツメで引っかけてズレないようにして、最後にはネジ留めで完全固定という方式でした。
バッテリー交換がかなりやりやすい構造となっているので、他のスマホも同様の構造にして欲しいものです…。
と、愚痴はこれくらいにして、交換作業が終わりましたので、後は仮組み状態で動作確認となります。
…電源が入った後もすぐに再起動してしまうこともなく、起動から数十分は勝手に再起動がかからないことを確認致しました。
通常の使用においてのテストまでは行えておりませんが、ここまで再起動しないのであればまず問題なく使用可能でしょう。
ということで、これにて修理完了です。
バッテリーの劣化は、勝手にシャットダウンしたり、再起動を繰り返すといった症状だけでなく、充電が出来なくなったり、膨張により他の部品の動作を妨げたり、最悪破損させてしまうことなどもございます。
目立った症状などが出ていないと中々交換したり、買換えを考えたりということはされないでしょうけれど、バッテリーの膨張などの症状が見られる場合は黄色信号状態のようなもの。
出来るだけ早めの交換か買換えをおススメ致しますが、中々難しいという場合はいざという時のためにバックアップだけはしっかりと取っておくようにしておきましょうね。
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