スマートフォンの画面操作が出来なくなったタッチ故障で勝手に操作される故障タッチしているのに反応がない、触っていないのに勝手に動く. この症状は「ゴーストタッチ」と呼ばれます。 名称の通りで『お化けが勝手に操作をする』と聞くととても可愛らしいイメージですが、実際にゴーストタッチが起こると取り返しのつくかなくなるケースもあります。 勝手にアプリを開いたり、WEB検索をしたり、誰かに電話をかけたり、一番怖いのはロック解除のパスワードを勝手に入力し始めることです。端末によってロック解除のパスワードを指定の回数間違えて入力すると初期化をするといった設定があります。ゴーストタッチのせいで画面が直っても初期化しなければ使えない状況になっていることが実際に承った修理でもあります。 なぜ「ゴーストタッチ」は発生するのか 大きく分けると①画面パーツの不具合②OS(システム)の不具合③基盤の不具合があります。①画面パーツが破損している場合まずスマートフォンのタッチ操作の仕組みですが、「静電容量方式」を用いています。タッチパネル内部には縦と横に走る電極の行列があり、表面は常にわずかな静電気で覆われています。タッチパネルに触れると指が静電気を吸い取ります。センサーがどこの静電気が吸い取られたかを読み取る⇒タッチされたところを特定し、操作を実行するという仕組みになっています。画面が破損していると電極の行列がずれてしまい、センサーが正常に動作しません。また保護フィルムと画面の間に気泡やゴミが混入しているときも正常に場所を特定できない場合があります。フィルムなら貼り直しで症状は改善されますが、割れてしまっている場合はパーツ自体交換しないと改善されません。②OSのバージョンが原因の場合アップデート後にゴーストタッチが現れた場合は、システムにバグが入っている可能性があります。または新しいシステムとスマートフォンに格納されているデータ(写真や文書・アプリのデータ)がたくさんあることで怒ってしまうケースもあります。※悪意のあるアプリをインストールしてしまい、個人情報を抜くために勝手に操作されるなんてこともあります。修正用システムがリリースされたらすぐアップデートするか、いっそ初期化を行うかで症状は改善されます。 ③基盤不良が原因の場合基盤というスマートフォンの心臓部の不具合でゴーストタッチが引き起こされている場合は、必ずしも基板修理で直ることではありません。なぜ基盤が壊れてしまうのか要因はさまざまありますが一番多いこととして「落下時のダメージ」があげられます。または磁石などの強い磁気を近づけたり、経年劣化でしたり。パーツを交換しても、初期化しても変わらず症状が出る場合は端末そのものの交換が必須です。 スマートフォンはあまりにも日常に溶け込んでいるのでついつい忘れがちですが精密機械です。人間なら怪我をしてもある程度は自己治癒できますが、スマートフォンは壊れたら壊れっぱなしです。 「時間経過すれば大丈夫だろう」そんな考えがもしかしたら自分の首を絞める結果になるかもしれません。