XperiaはSONYが開発販売するスマートフォンシリーズです。
国産スマホとしての歴史も長く、日本ではiPhoneの次に知名度が高いシリーズではないでしょうか。
2020年8月現在の最新モデルはXperia 1 II(ワンマークツー)とXperia 10 II(テンマークツー)。1 IIはハイエンドモデルで価格は12~13万円前後、10 IIはミドルレンジモデルで3.5~4万円前後で販売されています。とにかく高性能が良い人は前者、そこそこで十分という人は後者と住み分けが出来ていますね。最近のXperiaは毎年販売台数を落としていましたが、ここに至ってようやく復活を始めているようです。
Xperiaはシリーズ名をころころ変えており、仕事で扱うか、Xperiaファンか、スマホ関連の話題が好きな人でないと、どれが新しくてどれが古いのかもはや名前だけでは判別付きません。Xperia 1, Xperia Z1, Xperia XZ1, Xperia X1, Xperia 1 II, Xperia J1 Compact ......を古い順番に並べることが出来ますか? 実物を見れば、デザインがダサいとか画面が綺麗とかでおおよそ判断できるんですが。
SIMフリー端末が出回るようになってHUAWEIやZenFoneなどの修理依頼も増えてきましたが、スマホスピタル博多駅前店のAndroid修理ではXperiaの割合が高い印象です。なんとなく国産って安心しますよね。日本人が日本人向けに作っているわけですから。SHARPのAQUOSやFUJITSUのARROWSも根強い人気があります。
しかしそれらとXperiaが大きく違うところは、修理部材の入手が容易か否かです。Xperiaのフロントパネルやバッテリーは比較的入手しやすく、2018年11月発売のXperia XZ3なら国内卸業者から、2019年6月発売のXperia 1なら海外の卸業者から仕入れ可能です。しかしAQUOSやARROWSは5年以上前の機種ですら修理部材を殆ど見かけません。色んな理由でスマホの新機種を選びますが、民間業者での修理しやすさで考えればXperiaは大きくリードしています。
というわけで、Xperia Z5のバッテリー交換をご紹介しましょう。
正面から見ると普通ですが……。
横から見るとこのようにバックパネルが剥がれていました。バッテリーの膨張が原因です。
バッテリー交換はバックパネルを剥がすところから始まります。粘着テープで貼り付けられているのでヒートガンで温めて粘着を弱めます。今回はすでに少し剥がれているので作業しやすいですが、いつもこうではありません。ある程度温めたらデザインナイフを隙間に少し差し込んで起点を作り、さらにゴムヘラなどで剥がしていきます。
剥がし終えるとこう。十分に温めないとバックパネルが割れてしまうこともあります。バックパネル左上の金色の端子は、基板とおサイフケータイのアンテナを繋ぐためのものです。よく見ると端子の右側になにか貼り付けられているのが分かるでしょうか。これがアンテナ部分です。バックパネル交換の際はこのアンテナ部分を剥がして貼り替える必要があります。裏側は導線がぐるぐると描かれておりコイルの役目を果たしていることがわかります。
さらにバッテリーを剥がしました。白い粘着テープが本体側に残っています。
新しいバッテリーに交換して電源を入れると起動しました。これでバッテリー交換作業は完了です。バックパネルは新しい粘着テープで貼りあわせますが、そのままだとすぐ剥がれてしまうので重しを載せてしっかり圧着を行います。
Xperia Z5のバッテリー交換は簡単な方ですが、機種や交換するパーツによって構造が違うため作業難易度も大きく変わります。バックパネルを剥がす際にデザインナイフを深く差し込んでしまうと基板を傷つけてしまうかもしれません。バッテリーに突き刺さると最悪の場合は発火することも……!?
見様見真似での修理は危険が伴うリスクの高い作業です。
専門知識、経験豊富なスマホスピタル博多駅前店のスタッフにお任せください。
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