水没後、カメラだけ使用できなくなってしまったgalaxy S10eの修理について
2022.06.06 修理速報 水没復旧修理 , Galaxy S10e
本日は、水没してしまいカメラが機能しなくなってしまったgalaxy S10eの修理についてです。
水没後、乾燥材と一緒にしばらく放置して起動し、画面の表示にタッチ、電話やネット接続などの機能には問題はなかったようなのですが、カメラだけ使用不可の状態になってしまったとのこと。
かなり稀にではあるものの、カメラが起動することもあるとのことですので、カメラ自体には問題はないはず…
後は、基板上のICチップなどの故障に由来するもので無ければ万々歳なのですけどね。
とはいえ、稀にでも起動がするのであれば、水没時に混入した不純物がカメラのコネクタ受け口側に入り込んでしまい接触不良を起こしている可能性も高いハズ。
基板の洗浄だけでも修理出来る可能性もなくはありません。
まぁ、症状が悪化して最悪起動すらままならなくなってしまう可能性も無いではありませんけどね…。
一応、最悪の場合には買換えもご検討済みとのことでしたので、比較的安価に試せる基板の洗浄をさせて頂くことになりました。
では、実際の作業へと移りましょう。
まずは、端末内部のメイン基板を取り出すところからです。
galaxy S10eはバックパネルを外して、内部にアクセスしていくタイプのAndroidになります。
画面を外す必要がないので、画面割れの心配をしなくても良いのが有難いタイプのAndroidですね。
バックパネルが外れたら、内部の黒いプラスチックカバーを取り外し、バッテリーのコネクタを取り外します。後は、基板を取り外すだけですね。
simトレイを抜いてから、充電口付近とバックカメラ付近のネジを取り、イヤホンジャックや画面カメラなどのケーブルコネクタを取り外せば基板を引き抜くことが出来るようになります。
充電口部分が外装部分に引っかかるように組みあがっておりますので、上方向に引っ張るように取り外していきましょう。
基板取り外し後は基板のバックカメラを取り外します。
バックカメラは基板の裏側にコネクタがありますので、そちらを外してから基板から引き抜きます。
ここまで分解すれば、ようやく本題の基板洗浄作業となります。
基板を高純度精製水、要は不純物が限りなく少なくなるように処理した水を使用して、超音波洗浄機にかけて、水没の影響により基板上に残っているであろう不純物を取り除いていきます。
洗浄後は、基板を完全に乾燥させる必要があるため、2時間ほど風通りの良いところに置いておきます。
…2時間後、後は元通りに組み立て直して動作確認です。
電源は無事ON!
液晶の表示にもタッチにも問題はございません。
後は問題のカメラの方ですが、こちらも無事起動致しました!
洗浄前はバックカメラもフロントカメラも真っ暗な状態でしたが、洗浄後は両方とのばっちり映るようになりました。
写真の撮影も問題なく行えておりましたので、これにて修理完了ですね。
水没の修理に関しては、基本的に修理後の保証が付けられません。
そのため、店舗側の立場としてはデータのバックアップを目的として作業することになります。
一旦は無事起動するようになったとしても、水没の影響が後日他の部品に出て来る可能性も否めない訳ですからね。
起動するならこのまま利用するという方は、いつ起動しなくなってもおかしくはないということを頭の片隅に置いておいて貰って、自動的にバックアップが取れるような状態にしてご利用して頂ければと思います。
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