【パッと分かる】iPhoneからAndroidへのデータ移行方法
2023.01.31 お役立ち情報 データ移行 データ復旧・データ取出サービス
iPhoneからandroidへ機種変更する場合、「今までのデータを問題なく使えるのかな」と不安を抱く方が多いのではないでしょうか。「iPhoneに入っている音楽や画像、動画などのデータは移行できるのか」「データ移行にはどんな方法があるのか、また、スムーズに移行できるのか」など、気になる点は多いはずです。
そこで本記事では、iPhoneからAndroidへのデータ移行方法を詳しく解説します。iPhoneからAndroidへの機種変更をお考えの方は、ぜひチェックしてください。
目次
【データ移行】まず把握しておきたいふたつのこと
まず、iPhoneとAndroidでは、使用しているOSが異なります。OSとはスマートフォンを操作した内容を、アプリケーションに伝えるソフトウェアのことで、人の命令を伝える「神経」のような存在です。
iPhoneに搭載されているOSは「iOS」といいます。Appleが独自に開発したOSで、Apple社の製品以外には搭載されていません。一方で、「android」はGoogle社が開発したOSで、GalaxyやXperiaなど、すべてのAndroid スマートフォンに搭載されています。
iPhoneとAndroidのように、OSの異なる端末同士でデータ移行する場合、まず把握しておきたいことふたつを解説していきます。
各種データには移行できるデータとできないデータがある
iPhoneからAndroidへデータを移行するにあたって、移せるデータと移せないデータを事前に把握しておくと、移行失敗のリスクを軽減できます。
移行できるデータ
iPhoneからAndroidへの移行ができるデータは、以下のとおりです。
・連絡先
・写真、動画
・音楽
・カレンダーのスケジュール
・メモ
・各種フリーメール、iCloudメール
・LINEアカウントやトーク履歴
・ブックマーク
移行できないデータ
iPhoneからAndroidへの移行ができないデータは、以下のとおりです。
・SMS
・MMS
・iMessage
・キャリアメール(履歴)
・ボイスメモ
・iPhoneアプリ(Apple BooksやiTunes Storeなどの専用アプリ)
事前準備が必要なデータもある
iPhoneからAndroidへデータ移行するために、事前に準備が必要なデータとはどのようなものがあるのか、確認していきましょう。
データ移行にGoogleアカウントが必要なデータ
以下のデータはGoogleドライブ経由でバックアップしてAndroidへ移行する場合、Googleアカウントが必要になります。
・写真、動画
・連絡先
・メモ
データ移行にPCが必要なデータ
データの種類によっては、iPhoneの通信回線以外のインターネット経由でPCに保存してから、Androidへ移行した方がよいものもあります。
・音楽データ
・Safariのブックマーク
・iPhoneカレンダーの内容
【各種データ別】iPhoneからAndroidへの移行方法
ここでは、それぞれのデータをiPhoneからAndroidへ移行する方法を解説していきます。
LINEのアカウントやトーク履歴を移行する方法
iPhoneからAndroidへ機種変更した場合、LINEには引き継ぎできるデータとできないデータがありますので、最初に確認しておきましょう。
【引継ぎできるデータ】
・友だちリスト(グループを含む)
・[ノート]、[アルバム]に投稿した内容
・自分のプロフィール情報
・ホーム/タイムラインの内容
・購入したスタンプ/着せかえ情報
・課金アイテムの購入履歴やコイン残高
・連動アプリ(LINE ゲーム⋅LINE PLAYなど)の登録に関するデータ
【引継ぎできないデータ】
・過去のトーク内容
・トーク背景
・通知音の設定
・異なるOSでのコイン残高(AndroidからAndroidなど、同じOS間の場合は引き継ぎができる)
LINEのアカウントやトーク履歴を移行する方法は、LINEアプリ内で行います。下記の順を参考にしてください。また、データ移行する前にiPhoneのLINEのバージョンが最新になっているか、Apple Storeで更新確認しましょう。
1.メールアドレス・パスワード・電話番号の設定または確認
アカウントを引き継ぐにはこの3つの設定または確認が必須です。「設定」(右上の歯車アイコン)→「アカウント」→「メールアドレス登録」からメールアドレスを設定してください。
2.データ引き継ぎの設定
メールアドレスとパスワードのほかにデータ引き継ぎの設定が必要になります。「設定」→「アカウント引き継ぎ設定」の「アカウントを引き継ぐ」をオンにしてください。Lineにこの許可を与えることで、新しい端末にアカウントを引き継げます。データの引き継ぎ設定の有効期限は36時間ですが、36時間経過後も再びオンにすれば問題ないので慌てる必要はありません。
3.AndroidでLINEをインストール
新端末のAndroidでLINEをインストールします。すでにiPhoneでメールアドレスとパスワード、電話番号の設定、LINEの引き継ぎの許可まで完了しているので、ここからの設定は引き継ぎ先Androidで行います。
4.認証番号を入力してログイン
メールアドレスとパスワードの確認が完了したら、電話番号の登録を行います。「電話番号でログイン」をタップした後、その電話番号へSMSで暗証番号が送られてくるので、LINEの画面で4ケタの認証番号を入力すればログイン完了です。アクセス許可の確認が表示されたら「次へ」や「許可」をタップしてください。
5.新しい端末にLINEをインストールしてログイン
電話番号による認証が確認されると「おかえりなさい」というメッセージが表示されるので、「はい、私のアカウントです」をタップします。新しい端末にLINEをインストールしたら、前の機種で設定したメールアドレスとパスワードを使用してログインします。最初の画面では「ログイン」と「新規登録」が表示されますが、「ログイン」を選択し旧機種で登録したメールアドレスとパスワードを入力しましょう。
6.トーク履歴の復元をスキップ
トーク履歴の復元はできないため、「トーク履歴の復元をスキップ」をタップします。友だち一覧の画面が表示されるので、データが引き継がれているかを確認して問題なければアカウントの引き継ぎ作業は完了です。
写真・動画を移行する方法
Googleドライブを利用すれば、PCやSDカードを使わずにiPhoneからAndroidへ写真や動画を移行できます。事前にGoogleアカウントが必要になりますので、お持ちでない方は移行前に準備しましょう。なお、2021年6月からGoogleフォトが無料で使用できる容量は最大で15GBに制限されています。
①iPhoneにGoogleドライブをインストールしてログイン
iPhoneにGoogleドライブをインストールして、Androidで使うGoogleアカウントでログインします。
②Googleドライブにバックアップ
画面左上のメニューから設定→バックアップを選択します。バックアップ先のGoogleアカウントを確認して「バックアップを開始」をタップします。
③Androidで同じGoogleアカウントにログイン
Android端末で同じGoogleアカウントにログインすると、バックアップしたデータが自動で同期されます。この手順で電話帳などの連絡先もまとめて移行できます。
音楽データを移行する方法
iPhoneからAndroidへ音楽データを移行するには、iPhoneの音楽データをPCに一度取り出して、その後PCからAndroidへ移行する手順で同期していきます。
①iPhone内の音楽をiCloudを使ってiTunesに同期
iPhoneにある音楽をiCloudを使ってiTunes(PC)に同期します。iPhoneの設定→Apple ID→iCloudの順に選択して、「iCloud バックアップ」をタップしてオンに切り替えます。
②iTunesを開いてサインイン
PCからiTunesを開き、自分のアカウントへサインインします。この状態ではPCに音楽が取り込まれていないため、音楽データをPCにダウンロードします。
③PCからAndroidへ音楽データをコピー
PCとAndroidをUSBケーブルで接続して、内部共有ストレージのMusicフォルダにコピーします。Tunesに取り込んだ音楽データは、標準でミュージック→iTunes→iTunesMedia→Musicフォルダ内に保存されています。これをAndroidスマートフォン内のMusicフォルダ(画面右)にコピーします。
④Androidで確認
Androidのミュージックアプリを起動して音楽データが同期されているか確認します。
ブックマークを移行する方法
iPhoneのSafariからAndroidのChromeへブックマークを移行する方法を解説していきます。
Safariから直接Chromeへはブックマークを移せないため、PCを使用してiCloudを経由しながらChromeに移す方法をとります。
①iPhoneのSafariのブックマークをiCloudと統合
iPhoneの設定から「(ユーザー名)」→「iCloud」をタップして、Safariがオンになっているかを確認します。その後、PCにChromeをインストールして、iCloudのブックマークをPCのChromeと同期していきます。
②Windows用iCloudをダウンロード
iCloudにApple IDでサインインして、iCloudの同期設定画面のブックマークにチェックが入っているか確認してください。オプションを選択し、「Chrome」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
③Chromeにアドオンをダウンロードして追加
iCloudと統合するかどうか聞かれたら「統合」をクリックします。統合後、Chrome用のアドオンをダウンロードするように促されるので「ダウンロード」をクリックしましょう。「iCloudブックマーク」ページが開くので「Chromeに追加」をクリック、さらに「拡張機能を追加」をクリックしてください。
④GoogleアカウントでChromeを起動してブックマークを確認
Android端末のGoogleアカウントでChromeを起動してブックマークを確認してください。iPhoneでChromeを使用していた場合は、Androidで同じGoogleアカウントにログインするだけで自動的にブックマークが同期されます。
メールデータを移行する方法
GmailやYahoo!メール、Outlook、Hotmailなどのフリーメールはメールアドレスとパスワードの入力を行うだけですぐに使用できます。過去のメールをそのまま引き継げるので、特に何の操作も必要ありません。
ドコモやau、ソフトバンクなどで使ってきたキャリアメールもWeb上でチェックできます。キャリアを変更せずに機種変更を行うと、AndroidのキャリアメールにSIMカードがひも付けされて、自動的にメールアカウントが設定されます。
ただし、これまでiPhoneでやり取りしていた履歴を引き継ぐことはできません。どうしても確認したい場合はWebメールを使えば、PCなどのブラウザから確認できます。
カレンダーのスケジュールを移行する方法
iCloudに保存されたスケジュールをダウンロードして新しいAndroidへ移行していきます。
①iPhoneのカレンダーをiCloudのカレンダーに統合する
iCloudの設定画面で「カレンダー」がオンになっているかを確認して、iPhoneにカレンダーを同期します。
②PCでiCloudのカレンダーをダウンロードする
ブラウザーから「https://www.icloud.com/」にアクセスして、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。iCloudの画面が表示されるので「カレンダー」をクリックします。
③カレンダー共有のリンクをコピーする
「カレンダーの共有」画面で「パブリックカレンダー」にチェックを入れて、表示されているURLをコピーします。
④URLの先頭文字を書き換える
先頭の「webcal」を「http」に書き換えます。
⑤カレンダーデータをダウンロードする
書き換えたURLをブラウザーのアドレスバーに貼り付けて「Enter」キーを押すと、カレンダーデータがダウンロードされます。
⑥カレンダーデータをGoogleカレンダーに読み込む
PCの「ダウンロード」フォルダに.「ics」という拡張子のファイルが保存されたことを確認します。
⑦Googleカレンダーへログインする
Googleカレンダーへログインして歯車アイコンをクリックし、メニューから「設定」をクリックします。
⑧設定画面から「インポート/エクスポート」をクリックする
インポート→PCからファイルを選択してクリックします。⑤でダウンロードしたicsファイルカレンダーデータを指定してインポートをクリックして完了です。
メモアプリを移行する方法
Gmailを利用して、iPhoneからAndroidへメモアプリを同期する方法について解説していきます。移行手順は以下のとおりです。
①iPhoneの[設定]から[連絡先]を選択する
②アカウント→Gmailの順に選択する
③メモのチェックボタンをオンにする
④メモアプリにGmailフォルダが作成されたか確かめる
⑤移行したいメモをGmailフォルダへ移動する
⑥機種変更後のAndroidでGmailにログインする
⑦メニュー→ラベル→Notes の順番で選択
⑧iPhoneで作成したメモが表示されているかを確認する
「Androidに移行」アプリで一括移行できる
PixelシリーズやAndroid12以降であれば「Androidに移行」アプリを利用して、データの一括移行できます。iPhoneとAndroid端末をケーブルで接続するか、もしくは同じWi-Fiネットワークに接続して、Android端末に表示されたQRコードをiPhoneで読み込むとデータ移行できます。
【Androidに移行アプリの使用手順】
ステップ1.デバイス同士を接続する
iPhoneと新しいAndroidスマートフォンをLightning/Type-Cなどのケーブルで接続するか、もしくは「Androidに移行」アプリを使ってデータをワイヤレスで転送するためのセットアップを行います。
ステップ2.データを選択する
連絡先やメッセージ、写真などのファイル、アプリなどを転送するデータを選択します。
ステップ3.転送する
転送をタップして完了です。
【移行できるデータ】
「Androidに移行」アプリで移行できるデータは以下になります。
・連絡先
・写真や動画ファイル
・メッセージ、SMS、MMS、iMessage のテキストとメディア
・アプリ(Googleプレイ無料アプリのみ)
・音楽
・カレンダー
・メモ
まとめ
iPhoneに入っている大切なデータは、本記事で紹介した手順を踏むことでAndroidに移行できます。Androidへの機種変更をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
データ移行の手順は理解できたものの、「自分だけでできるか自信がない」「大切なデータが消えてしまったらどうしよう」とご不安な方は、データ移行サービスの利用も選択肢のひとつです。
では、自分でデータ移行をするのは不安という気持ちに寄り添い、知識と経験豊富なスタッフが責任を持って大切なデータの移行をお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。
スマホスピタル 新宿アルタ店 店舗情報
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