今回修理にお持ちいただいたのは、GalaxyのS9です。
入浴中スマホをお湯の中に落としてしまい、電源が入らなくなってしまった、との事でした。

実際に端末を拝見してみると、内部に多くの水が入ってしまっている様子が背面カメラ部分から確認できます。
中に大事なデータが入っており、どうしてもデータが取り出したいとの事でしたので、今回は水没復旧修理を行っていきます。

それでは修理を開始しましょう。
Galaxy端末のほとんどは、背面側から分解していきます。
背面パネルが強力な粘着テープで固定されているため、まずはこれを取り外します。

そのままでは剥がすことが困難なため、接着部分を温めて粘着力を弱めつつ、ピックなどを利用して少しずつ作業を行います。
一周分の粘着が剥がれたらパネルを取り外すのですが、ここで一つ注意点が。
指紋認証のケーブルがパネルから本体に伸びているため、きちんと接続を外してからパネルを持ち上げましょう。

パネルが取り外せたら、次は基盤の取り出し。
ネジ止めされた部分を取り外し、接続されたケーブルもすべて抜いていきましょう。

基盤が取り外せたら、不純物を除去して端末を乾燥させます。
しっかりと時間をかけて乾燥させたら、再度部品を組み立て直して起動確認です。
電源を入れると起動が確認でき、内部のデータが取り出せるようになりました。
これで修理完了です。

最近のスマートフォンは防水を謳っているものが多くありますが、それでも水没故障は後を絶ちません。
ですが防水機能には限界もありますし、使っているうちに防水も弱くなっていきます。
スマホやゲーム機などの精密機器は基本的に水分には弱いものなので、可能な限り水回りでは使わないように心がけましょう。

 

SO