Galaxy Note20 Ultra 5G 電源ボタンが潰れて押せなくなった故障
2022.02.07 修理速報 スリープボタン交換修理(電源ボタン) , Galaxy
今回はGalaxyのスマホ端末の修理をご紹介していきます!
修理する機種はGalaxy Note20 Ultra 5G(ギャラクシーノート トゥエンティ ウルトラ ファイブジー)という端末になります。
SIMフリーモデルの端末でしたのでモデル番号がSM-N9860となっていますがdocomo版だとSC-53A、au版はSCG06という番号になります。
ちなみに2020年の11月頃から販売開始のモデルなので使用期間が長い方でも現在で1年3ケ月くらいになりますね。
修理の相談内容は、電源ボタンが潰れていて押しても反応しない状態になってしまったというものでした。
電源ボタンが潰れた故障でよくあるのが、落した時にちょうどボタンのところをぶつけて変形したりボタンがめりこんでしまうという状態の方もいらっしゃいますが、今回はそれとは違う状態でした。
実際の端末がこちら
電源ボタンの出っ張りが無くなっていて、触ると少し動きますが押し込んでもクリックした感触などは全くない状態です。
こういう状態だと、もしかすると電源ボタンの端子自体が潰れてしまっている可能性もあります。
しかし、GalaxyNoteシリーズでは他のモデルでも電源ボタンの部分の内側の樹脂が剥がれたり似たような壊れ方をしているケースが多くみられたので、その故障の可能性があります。
今回はボタン部分の部品を持ち込みでご相談頂いたので、そちらを試していく事になりました。
まずはじめに、背面パネルの分解から行います。
個体差はありますが今回の端末は接着が強力だったので、時間をかけて慎重に取り外していきました。
円で囲っている部分から電源ボタンの部品を分解していきます。
この部分は上部のカバーを外して基板を取り出さないと作業が出来ません。
ボタン部品を固定している金属の部品を持ち上げて取り出します。
電源ボタンの端子がついている部品は接着されているので、アルコールと工具を使って接着を切り離します。
接着が外れたら音量&電源ボタンのケーブルが取り出すことが出来ます。
電源&ボリュームボタンのケーブルを取り出したら端子部分を確認してみましたが、しっかりとクリック出来る反応はあったので、端子自体は問題がなさそうでした。
ケーブルを外したところを内側から見ると3か所の穴が確認できます。
ボタンの部品はこの穴から外に押し出してあげることで取り出すことが出来ます。
隙間が狭いですが、細いピンセットなどを使って穴から押し出していくとボタンが外側にせり出してきます。
ある程度ボタンが出てきたら外からつまむことが出来るので、そのまま外します。
取り出したボタンを見ると、内側の樹脂の突起部分が折れてつぶれたりしていますね。
上にある方のボタンがお持ち込みしていただいたボタンの部品です。
樹脂の突起部分が無くなった事で押し込みが効かなくなってしまっていたので、このボタンに変えてあげる事で正常に動きそうです。
ボタンの取り付けの前に、設置箇所の汚れを掃除してスムーズに動かせるようにします。
分解していた部品を組み上げて、端末を動かせる状態に戻していきました。
電源ボタンの出っ張り具合もいい感じに戻ってますね!
電源ボタンも押して使えるように戻っているので、これにて修理完了です。
SIMカードを入れ替えて別のスマホを一時的に使用されている状態でしたので、お客さんに連絡を差し上げて後ほどお受け取りとなりました。
スマホの構造の違いもあって他のスマホだとこういう電源ボタンの壊れ方はあまり見かけないのですが、Galaxyの最近の機種だと電源ボタンは似たつくりになっているものが多いので、同様の問題が発生するかもしれませんね。
直すのにボタン部品が必要になってくる可能性はありますが、こういう方法で修理できるものなんだなと知っていただけたら幸いです。
現状だと当店でもボタン部品の取り扱いがないので、今回のようにお客さまからの部品の持ち込みでの対応のみになってしまうのですが、ご相談などございましたら店舗までご連絡頂けたらと思います。
スマホスピタル 大丸札幌店 店舗情報
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