今回の修理はArrows M03です。
コップの水をスマホにこぼしてしまい、そこから電源が入らなくなってしまったとのことでした。
水没故障は故障の中でも一刻を争うものですので、早速修理を開始します。
水没の場合、まずは本体基盤を取り出すことから始まります。
この端末は後ろから分解していくタイプで、背面パネルが粘着テープで強力に張り付いています。
パネルが割れないように慎重に剥がしていくと、バッテリーや基盤が見えてきます。
いくつかのネジやコネクターの接続を取り外し、基盤が取り出せたら、基盤の不純物を丁寧に可能な限り取り除きます。
不純物の除去・乾燥をしっかりと行なったら、分解と逆順で組み立て、動作を確認します。
すると……
作業前は入らなかった電源が入るようになり、データの取り出しが可能となりました。
水没復旧は迅速な対応が鍵。時間と共に症状が悪化していく場合が非常に多いです。
最近のスマートフォンは防水機能が搭載されているものが多いですが、その防水機能も完全ではありません。
多くのスマートフォンは画面や背面のパネルが粘着テープで接着され、それにより耐水性能を維持しています。
ですが、そのテープも使用時の熱や湿気などで劣化してしまいます。
それに加え、落下による画面割れやフレームの欠け、バッテリーの膨張で端末に隙間ができたりしていると、本来の防水性能が発揮されず、内部に水が侵入してしまいます。
精密機器は基本的に水には弱いものです。
防水機能の搭載された端末でも、可能な限り水の近くでは使わないのが良いでしょう。
特にお風呂などでは、直接お湯が入り込まなくても、内部の結露で故障してしまうこともあります。
そういった場面で使用する際には、十分に注意しましょう。
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