Androidスマホの電源がつかない原因は?対処法や注意点を解説!
2024.01.31 お役立ち情報
Androidのスマホを使っていると電源がつかない不具合が起きることがあります。Androidスマホの電源がつかず対処法もわからないと修理が必要かと思ってしまいますよね。しかし、対処法を1つずつ行うことで「自分で対応できる不具合」なのか、それとも「早めに専門家へ相談したほうが良い不具合」なのかを判断しやすくなります。
この記事では、Androidスマホの電源がつかない主な原因と9つの対処法、Androidスマホの電源がつかない状況を予防するポイントについて解説します。この記事を読むことで、Androidスマホの電源がつかない不具合を解決し、電源がつかない状態を予防しながらAndroidを使えるようになるでしょう。
目次
1.Androidのスマホの電源がつかない主な原因
原因としては、次の内容が挙げられます。
- ・バッテリーの充電が切れている
- ・電源管理に不具合が生じている
- ・システムの不具合が生じている
- ・バッテリーが劣化している
- ・OSやアプリが異常な動作を起こしている
実際には複数の原因が絡み合っているケースもあり、どれが本当の原因なのか見た目だけで突き止めるのは困難です。
また、近年のAndroid端末の中には、バッテリーが取り出せないものが多くなっています。何をやっても電源がつかない状態なのか早めに突き止めないと、本体の修理が必要となり、電源が付かない状態から回復するまで時間がかかる可能性が高いのです。そのため、電源がつかないことに気が付いた時点で対処を行い、専門業者へ修理を依頼したほうが良い状態なのか判断することが大切となります。
2.Androidのスマホの電源がつかないときの9つの対処法
電源がつかなくなってしまったAndroidのスマホに対し、すぐに行える対処法を9つ解説します。
2-1.Androidスマホを強制再起動する
強制再起動を行うことで、不具合が改善し電源が付くようになる場合があります。Androidのスマホを使っている最中に突然画面が真っ黒になった場合、電源自体が落ちてしまったのではなく、フリーズしてしまった可能性があるためです。
2-1-1.機種別の強制再起動方法
強制再起動の方法は、機種によって異なります。ここではGoogle PixelとGalaxy、Xperiaという、Androidのスマホではおなじみの有名機種3つについて解説します。
Google Pixelの場合は、シリーズによって少しずつ操作方法が異なるため、自分が使用している機種に合わせた操作を行う必要があります。
【Google Pixel 6 / 6Pro】・・・電源ボタンと音量アップキーを同時に30秒以上長押し
【Google Pixel 6 / 6Pro以前】・・・電源ボタンのみ30秒以上長押し
Galaxyシリーズの場合は、適応するキーの位置が機種ごとに異なりますが、次の手順で強制再起動を行えます。
- 1⃣電源キーと音量ダウンキーを同時に7秒以上長押し
- 2⃣画面が真っ暗になるまで長押しを継続
- 3⃣再起動後Galaxyのロゴが表示される
Xperiaシリーズの場合は、電源キーと音量アップキーを使います。
- 1⃣電源キーと音量アップキーを9秒以上長押し
- 2⃣3回振動が起きたら手を放す
- 3⃣端末が強制終了する
- 4⃣電源ボタンのみ長押しして再起動する
どの端末でも、電源キーや音量キーの位置が微妙に異なるため、うまくいかない場合は正しいキーを押せているか確認してみましょう。
2-2.Androidのスマホをセーフモードで起動する
Androidスマホの電源がつかないときにセーフモードで起動することで、システムとアプリの不具合どちらなのか確かめられる、という対処法が挙げられます。セーフモードとは、一時的にAndroidスマホを初期状態で起動させるモードのことです。セーフモードにする手順は、機種により異なりますが、次のように行います。
- 1⃣電源ボタンを押したあと、再起動ボタンを長押しする
- 2⃣セーフモードで起動するか聞かれるためOKをタップ
- 3⃣セーフモードでAndroidが起動する
起動後の状態を見た時、セーフモードで起動できれば、初期状態であれば電源がつく、ということが分かります。つまり自分でインストールしたアプリが、電源がつかない不具合の原因になっている可能性があると判断できるのです。また、セーフモードでも電源がつかなかったり、動作に不具合が起きたりする場合は、システムファイルやハードウェア自体の不具合が考えられます。セーフモードにしたときの状態に応じて怪しいアプリを削除したうえで、再起動して動作を確認してみましょう。
2-3.Androidのスマホを30分以上充電する
Androidのスマホに赤いライトが点滅している場合、電池が全くない状態(完全放電)になっている可能性があります。まずは30分を目安に、しっかり充電を行いましょう。定格の電流が流れるように、充電ケーブルや充電アダプタを正規品にすることも大切です。その後、強制再起動など対処を行う際も、充電しながら行うことをおすすめします。充電が不十分だと、途中でバッテリーの充電が切れてしまう恐れもあるからです。
また、利用したいAndroidのスマホを長期間充電していない場合、充電を始めてから半日ほどたたないと使えないケースがあります。これは搭載されているリチウムイオンバッテリーの保護が目的です。ただし、長期間Androidのスマホを放置していると(0%の完全放電状態を続けていると)、バッテリー自体が故障してしまうことがあります。その場合は、長時間充電しても改善されないため、修理やバッテリーの交換が必要です。
2-4.別の機器で充電する
30分以上充電を行っても反応がない場合は、充電ケーブルや充電アダプタを他のものに変更してみましょう。充電ケーブルや充電アダプタそのものが故障していたことで、適切に充電が行われず、バッテリーの電池が空になってしまう場合もあるからです。
可能であれば、交換して使う充電ケーブルや充電アダプタは、正規品を用意しましょう。たとえば、パソコンなどのUSBケーブルが接続できる機器を通して充電を行う場合、適切な充電が行われない場合があります。交換後は30分間充電を行ってみて、状態が改善するか確認してください。
2-5.使用環境が適温の範囲内か確認する
Androidスマホの機種によって多少の違いはあるものの、一般的には使っている環境の気温が0度を下回っている場合や、35度を超えるような高温の場合、バッテリーの減りが早くなったり、とつぜん電源がつかないことがあります。これはAndroidのスマホを含め、多くの携帯端末に使われているリチウムイオンバッテリーが、周囲の温度変化によって内部の化学反応のペースが低下してしまい、結果としてバッテリーの中で電池としての機能を維持することができなくなってしまうためです。
周囲温度が0度を下回るような寒い場所であれば、ポケットなどに入れてゆっくり温めることで電源がつくようになることがあります。ただし、ホッカイロなどで急に温めるのは禁物です。
温度変化が激しくなった結果、Androidスマホの内部にあるわずかな水分が結露し、ショートしてしまう可能性があります。また、充電を行った結果、Androidのスマホが高温になりすぎている場合は、一時的に充電をやめて適温に戻るまで待ちましょう。スマホケースを外し、できるだけ風通しを良くするのもおすすめです。
2-6.バッテリーやSIMカードなどの再取り付けを行う
まれに、バッテリーやSIMカード、microSDカードなど、カード類の接触不良が原因となってAndroidのスマホの電源がつかなくなることがあります。接触不良が原因だった場合、SIMカードやmicroSDカードに汚れやサビがないかを確認してみましょう。
また、バッテリーを取り出せるタイプのスマホであれば、バッテリーが膨らんでいないか確認してください。劣化が進んでいるバッテリーは、通常の状態に比べると中央部分が膨らんできます。そのまま放置すると画面部品やバックパネルがバッテリーにより持ち上げられ、タッチ不良や画面表示不良を引き起こす恐れもあるため、早めに交換を行いましょう。
2-7.Androidのスマホをリセットする
Androidのスマホの画面が真っ暗で、再起動のためにボタンを長押ししても反応がない場合は、リセットボタンを押すことで改善する場合があります。これはリセットにより、スマホが出荷された当時の状態に戻るためです。つまり、不具合があった部分のシステムも、強制的にリセットされます。
リセットボタンの位置は機種によって異なりますが、SIMカードが差し込まれている個所にある機種が比較的多いため確認してみましょう。ボタンは非常に小さく作られているため、押す時は爪楊枝などを使うと便利です。注意したいのは、セーフモードでの起動とは異なり、リセットボタンを押すと完全にデータが初期化されてしまいます。microSDカードのデータは残るものの、本体に保存されたデータは残りません。バックアップを全くとっていない場合は、どうしても電源が入らないときの最終手段の1つとして行う方がよいでしょう。
※近年発売のスマホ端末には物理的なリセットボタンが搭載されておらず、ハードリセット、もしくはファクトリーリセットの操作が必要となりますがメーカーによって操作が異なるのでメーカーHPや機種のマニュアルからご確認ください。
2-8.外部モニタで出力・操作をおこなう
電源は入っているものの、画面が真っ暗で何も見えない状態になっている場合、タッチパネル画面だけが故障している可能性が考えられます。方法として、スマホをMHL変換ケーブルにつなぎ、その変換ケーブルからさらにHDMIケーブルを使って画面が映るか確かめるという方法が挙げられます。
この時、タッチパネルが故障していた状態であれば、画面にはスマホの画像が映し出されます。パソコン側からAndroidを強制的に操作する専用ソフトウェアを使うことで、データをバックアップできる場合もあるため、変換ケーブルが手元にあれば試してみましょう。ただし画面の故障の場合、そのままではなおりません。修理店に依頼するか、端末の買替も検討しましょう。
2-9.Androidのスマホ本体の修理を依頼する
どう対処しても電源がつかない、画面が真っ暗なまま状態が良くならないのであれば、Androidのスマホ本体が故障している可能性が高いです。修理の依頼先として、次の2つが挙げられます。
- ・Androidのスマホ本体を購入した携帯キャリアに連絡して修理
- ・スマホ修理専門店へ依頼して修理
携帯キャリアでの修理は、予約したうえで来店する必要がある、修理工場へ郵送が必要など、日数はかかるものの、保証期間内であれば無償で修理を引き受けてもらえます。
また、修理期間中に代替機を借りることで、普段の生活に支障が出にくくなるのもメリットといえるでしょう。しかし数日間はAndroidのスマホ本体が手元に戻らないほか、携帯キャリアの保証サービス外の修理になると有料となります。
日数や費用面から携帯キャリアを選ぶことがデメリットとなる場合は、修理専門業者への依頼がおすすめです。では、年中無休で店舗での対応をしている他、データを守って、スピーディーな対応が可能です。
事前に料金の見積もりを行い、了承を得た段階で修理を行ってもらえるため、まずは相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。
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3.Androidの電源がつかない状況を予防するポイント
電源がつかなくなったAndroidを無事に復旧できたら、再び電源がつかなくなる状態を予防することも大切です。ここでは電源がつかない状況を予防するための3つのポイントを解説します。
3-1.外出先ではモバイルバッテリーを常備しておく
充電不足が起こらないように、長時間外出する際はモバイルバッテリーを用意しておきましょう。モバイルバッテリーは軽量で素早く充電できるものも多く、災害時の備えにもなり便利です。
モバイルバッテリーを選ぶ際のポイントは、4つあります。
- ・何度も充電したい時は容量の多いバッテリー(4,000mAh以上)を選ぶ
- ・重量と本体サイズを持ち運びやすさから選ぶ
- ・急速充電が必要であればQuick Charge(QC)があるものを選ぶ
- ・PSEマークがあるものを選ぶ
近年のAndroidスマホのバッテリーは、大容量化が進んでいます。4,000mAh以上の製品も多いため、フル充電を行えるように4,000mAh以上を目安に選ぶとよいでしょう。複数回充電したいのであれば、10,000mAh以上のモバイルバッテリーを選ぶことをおすすめします。
また、重要となるのがPSEマークの存在です。PSEマークとは、電気用品安全法に基づき定められた手続きなどの義務をクリアした電気用品に対し表示されるマークです。マークが示されていれば一定の基準で安全を確かめた製品、ということになります。
2019年2月1日以降は、モバイルバッテリーもPSEマークのない製品については販売や製造、輸入が禁止されました。しかし、フリーマーケットやネットオークションにはPSEマークがない時代の商品が出ている可能性があります。買替えたり、新たに購入したりする場合は、PSEマークがあるかどうか確認しておきましょう。
3-2.アプリやOSのアップデートを行っておく
アプリやOSのアップデートを怠ると、不具合が生じで電源がつかなくなる可能性があるため、特別な事情がない限り、自動アップデートはオンにしておくのがおすすめです。中には自動更新をするとAndroid本体が重くなるというケースもあるでしょう。その場合でも、定期的に次の手順で更新を行うことをおすすめします。
- ①Playストアの右上にあるアカウントボタンをタップ
- ②メニュー画面から「マイアプリ&ゲーム」をタップ
- ③アップデート保留中から更新する任意のアプリを選択して更新
また、OSのバージョンアップデートについては、システムアップデートは基本的にユーザーが設定や通知が来た段階で操作することでアップデートが行われます。つまり、基本的にはアップデートが自動で行われることはありません。手動で更新を行う場合は、次の手順で行います。
- ①「設定」をタップし「システム」を選ぶ
- ②スクロールして「システムアップデート」を選ぶ
- ③更新用データのダウンロードを行う
- ④ダウンロード完了後「今すぐ再起動」のボタンをタップ
- ⑤自動的にシステムアップデートが開始される
- ⑥アップデート完了後、再起動が行われる
端末によっては、何度かアップデートの内容について確認が行われることもあります。長期間アップデートをせずに放置するとシステムの脆弱性も放置することにつながるため、定期的に確認しておきましょう。
3-3.定期的にデータのバックアップを行う
電源がつかないなど、不具合が起きる可能性に備えて、データのバックアップを定期的に行いましょう。データのバックアップがあれば、リセットや本体の買換えが必要になった場合でも、早急にいつものスマホの使い心地へ復旧できるからです。特に、クラウド上にバックアップを取ると、別のスマホやパソコンからでも必要なデータをすぐに確認できます。
3-3-1.Googleドライブでバックアップ
例として、Googleドライブを活用する方法をみていきましょう。Androidスマホ1台とWi-Fiに接続できる環境さえあれば、常にバックアップを行えます。
- ①端末をWi-Fiに接続する
- ②「設定」の「システム」をタップ
- ③「バックアップ」を選択
- ④「Google ドライブへのバックアップ」をオンにする
- ⑤「今すぐバックアップ」をタップ
なお、この方法でバックアップできるのは次のデータです。
- ・連絡先
- ・通話履歴
- ・日付と時刻
- ・言語と入力の設定
- ・Googleカレンダーの予定と設定
- ・SMSのテキストメッセージ
- ・Wi-Fiネットワークとパスワード
- ・インストールしてあるアプリと最大25MBまでのアプリのデータ
- ・ホーム画面のアプリの配置
- ・Gmailのデータと設定
注意したいのは、LINEアプリなど多くのアプリでは、この方法だけではバックアップが行えないことです。引継ぎ操作を行わないとデータ移行ができないゲームアカウントの場合は、個別に操作する必要があります。自動バックアップだけでは不十分な場合は、それぞれのアプリの指示に従い、バックアップを行っておきましょう。
3-3-2.Googleフォトで動画や写真をバックアップ
写真と動画については、Googleフォトを利用してバックアップを行います。
- ①「Googleフォト」を開く
- ②アカウントアイコンをタップ
- ③メニューから「フォトの設定」をタップ
- ④「バックアップと同期」をタップ
- ⑤上部にある「バックアップと同期」をオンにする
- ⑥「デバイスのフォルダとバックアップ」をタップ
- ⑦バックアップしたいデバイスのフォルダのみオンにする
※2021年5月末で無制限プランは廃止、6月以降15GB以上データをGoogleドライブに保管する為には有料プランに加入が必要となります。
参考ページ: GoogleOne プラン
どうしても解決しない場合はプロに相談
電源がつかない不具合が生じた場合は、まずは強制再起動と充電から始めていきましょう。使用した充電ケーブルや充電アダプタが故障している可能性もあるため、純正のケーブルなどで充電することも大切です。また、アプリやシステムの障害という可能性もあります。セーフモードで起動して、怪しいアプリを削除するなど、自分で試せる対処法もあります。
これらの対処法を行っても治らない場合は本体が故障していたり、バッテリーが劣化していたりする可能性もあります。すぐにでも修理を行いたい場合は、お近くのにご相談ください!
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