Xperiaスマートフォンが急に起動しなくなる訳について、いくつかその原因のご紹介と故障事例のご紹介です。まず、急にお使いの端末が起動しないとなってしまうと皆様は真っ先に何をお考えになられますか?おそらく大半の方は「バッテリーが壊れてしまった」とお考えになられることかと思います。しかし、バッテリーだけの不具合で起動できないといった症状が出るわけではございません。今回は、バッテリーやそのほかの部品にも焦点を当てながら起動不良に関してお伝えいたします。何でスマホの電源が点かなくなってしまう? この言い方って人によって変わってくるんです。ある人は「バッテリーが切れて充電もたまらない」のを起動できないとおっしゃられますし、ある人は「画面が割れて、何も映像出力されない」のを起動できない、またある人は「メーカーのロゴマークが延々と表示されて、ホーム画面に進まない」のを起動できないとおっしゃる方もいらっしゃいます。実はこの言い方に正解なんてないんです。「起動しない」というのは「(パスワード設定しているかどうかは別として)ホーム画面に進まず、全くもって動作できない状態」のこと指すので、この言い方で問題はないのです。ただ、その原因がなんであるのかを切り分けるために部品交換作業が必要になってくるのですが、その中でも頻繁にお伺いする症状についていくつかご紹介いたします。その1、バッテリー起動しない症状の半数以上がこのバッテリー起因であるといっても過言でないくらいによくご相談・修理のご依頼いただいております。よくあるのが「バッテリーが膨らんできて、背面パネルor前面パネルが浮いてきた」「一定のパーセンテージを下回ると急に電源が落ちてしまう」などの症状です。これらの症状は共通して「現状電源が起動できている状態で、尚且つ目視で確認のとれる症状」なのですが、目視で確認できない、あるいは部品交換してみないとわからないという症状が「充電ケーブルを挿しても充電反応が出てこない・画面上にバッテリーマークが表示されない」「バッテリーマークは表示されているけれども、一向に充電が溜まらない」などの症状です。これらの症状も、「基板がバッテリーを認識していないがために起こりうる症状」のケースもあるため、時と場合によってはバッテリーの接続口の抜き外しや、あるいは落下させてこれらの症状が出てしまったのなら付け直しで改善できる可能性も十分にあり得るのです。所謂、「充電ケーブルを挿しても充電できない」といった症状のものです。基板に通電しているものの、バッテリーが認識されなくて起動できないといった状態ですね。こういった症状なら一度分解してみて、ケーブルの着脱で改善できるかもしれませんが、それでできなければ部品交換といった次第です。その2、充電口バッテリーについては上述した通りなのですが、バッテリー交換してみても「充電ランプがつかない・充電マークが表示されない」となりますと次に試してみるのが充電口交換になります。また、「充電反応が出るけどパーセンテージが増えない」という状態も実は充電口起因で起こってる不具合の可能性が高いです。さらに、この部品に関しては端末によって作りが変わっているのです。大別するなら、「基板に直接取りついているか、そうでないか」です。「基板に直接取り付いていないタイプ」が所謂コネクタ接続されているものになりますが、多くのXperiaはそういった形状です。。このタイプの充電口であればパーツの有無やご来店いただくお時間帯によって、当日中にご返却できる可能性がございますが、基板に直接ついてるものだとハンダ付けの作業が必要になるため、動作確認も兼ねてお預かりになるケースが多いです。というのも基板にとりついている金属端子部分、所謂「接点」という箇所になるのですが、そこから通電しているためここが剥離しようものなら、いくらパーツを付け替えても充電反応も出ない・充電すらできないという最悪の事態になりかねません。なので慎重を期して作業する為にお預かりさせていただいているといった次第です。仮に基板修理できたとしても、さらに費用・時間が重なってしまったりしてしまいますので、お取り扱いにはくれぐれもご注意ください。その3、基板不良・水没画面やバッテリー以外のパーツで起動不良に陥ってしまうのがこの基板という部品です。おおまかな水没時がどういったもかの説明と定義としては、1、スマホを動作させるためのシステム(OS:Xperiaの場合はAndroid)が搭載されている。2、画面やバッテリーを認識させるためのコネクタ(接続部分)やデータを管理するチップが搭載されている。といった内容です。要は、スマホのデータや動作を管理している部品という認識で大丈夫です。では、基板不良とは何なのか?ということですが、大まかに挙げるとこのような内容になります。1、メーカーロゴが延々とループする。2、自動的に再起動を繰り返す。3、急に電源が点かなくなってしまう。これらの症状はXperiaだけでなく、他のAndroid端末やiPhoneシリーズ、タブレット端末などでも見られます。自動的に再起動を繰り返してしまったり急に電源が点かなくなってしまう症状に関しても、部品不良の可能性や使用しているアプリや設定などのエラーでそのような状態になってしまう可能性もございますが、部品交換や設定の変更等を行っても改善されないとあれば、やはり基板要因での症状である可能性が高くなってしまうのです。さらに水没して端末が起動しなくなってしまうトラブルもございます。水没して起動できなくなってしまう原因が、1、基板が故障してしまい通電しない。2、バッテリーや画面といったパーツの破損。などでございます。パーツが濡れてしまうだけでも精密機器にとっては命取りになりますので、水没された直後でお持ち込みとなりますと改善の余地は多少なりき高くなるかとは思われますが、時間が経過するごとに復旧率も必然的に下がってきてしまいますのでいずれにせよ修理はお早めに修理及びクリーニングをするべきです。急に起動しなくなってしまう原因にも様々な理由があるのです。パーツが原因であったり、基板が原因であったり、システムであったり...と多岐にわたります。ましてや使用している年数が長ければ長いほどこのような症状が出てくる可能性の方が高くなってくるのです。それでも修理をご希望されるのは、「中のデータが欲しいから」と言うのが大半です。しかし、基板やシステムに不具合が起こってしまうと修理はおろか、データ取り出しすらままならなくなってしまうため、常日頃からバックアップを取る習慣を心がけるのが最適解かと思われます。