・Xperiaとは？

数多くのスマホの機種が今も新機能や性能向上などをするために開発され販売され続けているスマホ業界。

“アンドロイド”という大きなくくりがありそこから様々な機種へと派生していきます。

 

アンドロイドというのは中身のことで、OSというメインのシステムのことを指します。

アンドロイドOSはGoogle社が開発しているもので、そのベースとなるOSを各社が独自のアレンジなどを加えて使用しているものになります。

このOSが搭載されている有名どころの機種で言えば…

・Xperia(SONY)

・Galaxy(Samsung)

・Zenfone(ASUS)

・AQUOS(SHARP)

・ARROWS(富士通)

・HUAWEI(ファーウェイ)

などがあります。

 

 

この辺りの機種であれば皆様一度は聞いたことのあるスマホブランドではないかと思います。

これだけ見ても各社独自のスマホを開発しているのが分かりますが、世界各国にはまだまだスマホのブランドがありそれらも独自のアレンジなどが加えられたりしております。

大元を見れば同じ“アンドロイドOS”ですが、モノによっては使い勝手などが全然違ったりしているので似て非なるものとなります。

さて、今回の記事ではその数多くあるアンドロイドスマホの中からXperiaシリーズのお話をしていきたいと思います。

 

 

単にXperiaと言ってもこの名称もブランド名なのでXperiaの中にも今まで数多くの機種が登場してきました。

現行で最新のもので言えば少し前に発売されたXperia 1Ⅱ(マークツー)やXperia 10Ⅱ(マークツー)などになります。

それまでに出てきたもので大まかに言えば…

・Xperia Zシリーズ(Z1、Z3、Z5など)

・Xperia XZシリーズ(XZ、XZ1、XZ2、XZ3など)

・Xperia 数字シリーズ(1、5、8、10など)

この辺りが主流のXperiaシリーズかと思います。

上記の機種以外にも細かく分類することが出来るぐらい機種がありますが、今回は割愛させていただきます。

 

 

各Xperiaの機種を見ていくと、内部構造や使用されているパーツなどが全く違うものが多くそれぞれに専用のパーツがあります。

一部流用されているパーツなどもありますが、基本的にはそれぞれ専用の物があると思っていただければ良いでしょう。

修理をする際にもそれぞれ専用のパーツを用意しないと修理は出来ない事が多いので、その際は在庫の確認およびパーツの取り寄せが必要になります。

古い機種などになる場合、パーツの流通量などの問題で在庫が無い事も多いので修理をご検討中であれば事前に在庫の確認をしていただけますと幸いです。

 

 

 

 

・Xperiaシリーズに多い故障は？

次にXperiaシリーズによくある故障事例をご紹介します。

ここでは当店尼崎店へよく頂くことがあるご依頼内容をザッと紹介していきます！

 

 

その①画面割れ(液晶破損)

スマホの操作は基本的に画面のタッチパネルで操作することがほとんどで、画面以外の操作で言えばボリュームボタンや電源ボタン、あるものであればマナースイッチなどぐらいでしょう。

それ以外の文字を打ったり操作を決定したりクリックしたりなどは全て直接画面を押して操作しています。

古い機種や海外製のスマホであれば画面下にボタンなどがあったりしますが、最近のスマホは画面側には画面のみといった物が多い傾向にあります。

 

 

スマホの画面が割れてしまう原因としては…

・誤って本体を落としてしまった

・人とぶつかって落として割れてしまった

・車に轢かれてしまった

…など色々あると思います。

 

 

今回のXperia系の画面の場合、画面にヒビや液晶漏れの症状が出てしまうと操作ができなくなってしまう事が多く、

これは画面構造上ガラス面と液晶パネルが一緒に割れやすいことが影響しています。

ほとんどのXperiaの画面故障の場合、タッチも効かずデータのバックアップなども取れずといったような症状になってしまっている印象を受けます。

 

 

基本的には本体が起動していてタッチが効かない状態などであればパーツの交換で改善することも多いので、

その場合は一度画面交換修理を試して見ることになります。

 

 

その②バッテリーの劣化

Xperiaシリーズもそうですが端末を動かしているのはバッテリーになります。

バッテリーが動力源となり、私たちは日々それに充電をして使っていることになります。

 

ただこのバッテリーも永久に使えるわけではなく、長年使っているとパフォーマンスが低下していきます。(バッテリーの劣化)

バッテリーの劣化が進むと充電が出来なくなったり、ホームまで行けなくなってしまったりでスマホとして何の役にも立たなくなってしまう事になります。

 

こちらの症状も同じで劣化したバッテリーを新しいバッテリーに付け替えてあげることで改善されることが多く、

今までにも数多くの電源が入らなくなったXperiaシリーズのスマホを復活させていただきました。

基本的にはこちらの修理方法でまずは試して見ることになります。

 

 

その③充電口の劣化(接触不良)

バッテリーに充電をする時に挿す場所がこの充電口になります。

充電をするためにはこの充電口が健在であることが第一条件になり、ここが壊れてしまうと充電が出来なくなってしまうことになります。

 

最初のうちは残っている電池残量で動かすことはできますが、消費すると電池残量が減っていきそのうち電源が入らなくなってしまい非常に困ったことになります。

一部機種で厄介なのが“製造時の不具合”で突然充電が出来なくなってしまうものもあり、一部Xperiaの機種に多発しているものがあります。

有名なので言えば《Xperia XZ Premium》という機種でこの不具合が確認されています。

充電口の部分の半田付けが甘かったり構造上半田クラックが起きやすい機種で、日々多くの修理のご依頼が来ています。

 

上記のように半田クラックが原因であれば半田の付けなおしで改善されることも多いのですが、

大元のパーツ部分が破損している場合は充電口の交換が必要になる修理となります。

 

 

この3つがXperiaシリーズの故障でよくご依頼を頂く内容となりますが、

他にも《水没》や《カメラが映らない》などの症状なども依頼を頂くことがあったりします。

故障かな？と思ったら一度尼崎店へご相談ください！

 

 

 

 

突然Xperiaの画面が浮いてくることが！？

さて、タイトルにもある通り最近急増している「画面が突然浮き上がってくる」症状についてになります。

何故浮いてくるのかというと、ほぼ大抵の場合

《バッテリーの経年劣化+膨張》

が原因となっています。

 

 

よくある修理内容のところにも書いたことにはなりますが、バッテリーの劣化が進んでくると様々な症状が出てきてしまいます。

例えば《電源が入らなくなった》《電池の減りが異常に早い》《充電が安定しない》などこのような症状が真っ先に出やすいのですが、

気温や使用環境によってはバッテリーが膨らんできてしまう“バッテリー膨張”が起きてしまうことがあります。

 

 

“バッテリー膨張”はどの機種でも起きる可能性はあり、リチウムイオン電池は極端な暑さや寒さに非常に弱いバッテリーになります。

劣化が進んだバッテリーにこの気温が関係してくることによりバッテリー内部で化学反応が起きてしまいます。

そしてバッテリー内部にガスが溜まってしまい膨らんでしまうというメカニズムになります…。

 

 

 

↑こちらXperia XZ1になります。バッテリー膨張の影響により画面が浮き上がってしまっています

 

 

 

Xperia系の一部機種では端末の構造上、画面が非常に浮きやすい機種があります。

よく画面が浮いてしまっていることが多い機種は

《Xperia XZシリーズ》のXZ、XZs、Xz1のこの3機種になります。

 

 

この3機種は基本的に画面側から分解していく機種になり、画面パーツの下にバッテリーが搭載されています。

このバッテリーが膨張してしまうと…バッテリーの上にある画面を押し上げてしまい画面が浮いてしまうことになります。

 

 

それに加え、画面が浮いてくると…

・画面と本体の間に隙間ができてしまい水やごみやホコリなどが入りやすくなってしまい画面や本体が壊れやすくなってしまう

・画面が湾曲してしまい画面自体が壊れてしまう・画面浮いたことにより引っかかったりしても割れやすくなる

・膨張したバッテリーから最悪発煙や発火が起きてしまう可能性がある

などの様々な重篤な故障に繋がる可能性が高く、我々も非常に悩まされている機種になります。

 

 

膨張してから時間が経てば経つほど本体画面が浮いてくることや基板部分にも負担がかかってしまうことになり、

次第に電源が入らなくなってしまったり基盤が故障してしまう原因に繋がりかねないので早めに処置が必要になります。

 

 

 

↑膨張したバッテリーを取り除き新しいバッテリーの取り替えたものになります。画面浮きは改善されております！

 

 

 

バッテリー膨張による画面浮きは《バッテリー交換修理》で改善することができます。

簡単な話で膨らんだバッテリーを正常なバッテリーに付け替えてあげることで画面浮きも改善されます。

 

 

XZやXZ1は画面から分解することになりますので、分解後少し浮きやすくなってしまう構造になりますので

修理後もしっかりと圧着する必要があります。

バッテリー交換自体はさほど時間がかかったりもしないのですが、画面が浮きやすくなってしまうと故障のリスクが上がってしまうので丁寧に圧着作業をする必要があります。

その為、少し長めに修理時間をいただくこともございますがご了承ください。

 

 

上記のようにバッテリー膨張など出てしまっているXperiaや画面浮きの症状が出てしまっているXperiaなどありましたら

尼崎店までご相談くださいませ！