スマホの嬉しい性能の1つの「防水性能」防水だからどんな水辺で使っても平気でしょっと思ってませんか?注意してください。IPX7やIPX6などと等級(条件)があり、完全防水ではありません。
なので、使い方によっては普通に水没します。
海、プール、お風呂、などと様々なシーンで使うであろうスマホ。
今回はどこまでなら耐えられるのかメーカーが発表している基準などをまとめてみました。
今後の「水辺での使用方法」や「水没させないための対策」などの参考にしてみてください。
スマホの防水性能について
まず、端末の防水性能欄に「IPX〇〇」と記載があり、
IPXとは何かをご紹介しましょう。
IPX〇〇ってなに?
スマホの性能欄にIPX7などと記載があります、これは
I=粉塵(ふんじん)性能
P=耐水性能
X=粉塵の耐久性、
7=耐水の耐久性
を表していて
Xはゼロという意味なんです。
なので、IPX7は
粉塵は全く守らず、耐水は7守られる
ということです。
では7とはどれくらい耐久性があるのでしょうか?
※粉塵のご説明は次回されて頂きます。
最低がX、最高は6?7?
規格を調べてみるとの数値はX(ゼロ)~8まであり、強さは
X = 水の浸入に対して特には保護されていない
1 = 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない
2 = 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
3 = 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
4 = いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
5 = いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
6 = いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
7 = 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
8 = 水面下での使用が可能
とX以外はイメージしにくい言葉で書かれていたので
さらに色々と調べて、私なりに解釈すると
X = 濡れたらダメ。
1 = 真っ直ぐ落ちてくる水なら少しなら濡れても平気
2 = 真っ直ぐ落ちてくる水に対し、少し角度をつけて濡れても平気
3 = 2等級よりもう少し角度つけても平気
4 = 霧雨くらいなら全体が濡れても大丈夫
5 = 手洗いと同じ位の水量なら全体が濡れても大丈夫
6 = ある程度の水圧で全体が濡れても大丈夫
7 = 水につけて丸洗いしてもOK
8 = 水の中でも使えます。
とこのように理解しました。
1~3まではあまり差がなく、4からは大分水に強くなるのかなー
という印象です。※粉塵は6が最高等級でした。
耐久性の数値は国際電気標準会議(IEC)が定めているみたいなのですが、
実際に「1m5分真水に浸水させました」などの具体的な検証方法の記載はありませんでした。
メーカーの検証方法は?
具体的な検証方法の記載がなかったので各メーカーがどのような検証を行っているのか公式サイトで調べてみました。
iPhone14Proの場合
耐久性・IP68
検証方法・実験室の管理された条件下で最大水深6メートルで最大30分間
Pixel7Aの場合
耐久性・IPX7
検証方法・常温で水道水、かつ静水で水深1メートル・約30分
Xperia1Vの場合
耐久性がIPX5/IPX8と2つの記載があります。
検証方法
IPX5・内径6.3mmのノズルで約3mの距離から約12.5リットル/分の水を3分以上注水
IPX8・常温で水道水、かつ静水の水深1.5mの水槽に静かに本製品を沈めて水底に約30分間
の条件を満たした端末と記載がありました。
正直な感想として、
・水深6mはすごいけど、最大ってどういうこと?
・静水って ※静水とは、ゆれたり流れたりせず、静止している水。
などいろいろと思ったことはあります!
IPX5/IPX8と2つ記載がある場合
Xperia1Vは、2つ等級が載ってましたが、それはどういう意味かというと、
8等級は 「水面下での使用が可能」という条件を満たしていますが、
水圧にも強いのかというと、水圧に一番強い等級は6の
「いかなる方向からの水の強い 直接噴流によっても有害な影 響を受けない」
なんです。
なので8等級と6等級は耐水というくくりは一緒ですが、
「水中に強い8等級」「水圧に強い6等級」と得意分野が違います。
IPX6/PX8 と2つの表記がある端末が一番強い耐水性ということです!!!
お風呂や海水の場合は!?!?
ここまでで、耐水性能についてかなり詳しくなって頂けたんじゃないでしょうか。
上記の説明だけ聞けば、絶対水没しないじゃん
っと思うかもしれませんが、実際はそうでもありません。
あくまでもメーカーが検証してるのは「常温の水道水」で、
手を洗っている時、お風呂に入っている時、海水などでも浸水しません
と公表してません。
多くの端末は耐水性を設けるために、画面や背面などは防水シール、
ボタンやSIMトレーなどの部分にはゴムパッキンがついており、
端末を密閉させ浸水を防いでいます。
防水シールは熱に弱く、温めるとシールがふやけ浸水しやすくなります!
そのため、温かい場所や端末が温かい状態での浸水は非常に危険です。
お風呂で使用時は方は細心の注意をしてください。
その他の注意点
注意するのはお風呂だけだはありません。
耐水性は端末を密閉し、浸水を防いでいるので隙間ができたら耐水性がなくなってしまうということです。
Apple公式でも「通常の使用によって耐性が低下する可能性があります」
と記載されており、
落としたりしたら端末が曲がって水入る可能性あるかもよ
ということ意味もあると思います。
他にも、中古端末には注意が必要です。
耐水性能は「端末を1回でも分解したら失われる」っと思ってください。
当店では
修理前に、修理を行うと耐水性がなくなりますけどいいですか?
修理後に、耐水性能がなくなっているので注意してください。
と2度お客様に耐水性能についてお伝えしています。
見た目で分解歴の判断は非常に難しいです。。購入する前に分解の有無を必ずご確認ください。
まとめ
耐水性能は非常に便利なで、私も何度も助けてもらってると思います。
しかし、どんなシチュエーションでも浸水しませんということではないし、プラス性能も経年劣化していきます。
誤って水がかかってしまった、水の中に落としてしまった場合に、耐水性能があったから水没しなくてよかった程度の認識がいいと私は思い、水にあえて濡らすなどの行為は避けたほうがいいと思います。
防水ケースを併用したりしても
・ケースがしっかり閉まっていなかった
・ケースが壊れてて水が入ってた
などで修理依頼頂くことも多々あります。
水辺で使わないことが一番ですが、どうしても使わなきゃいけない場合は
事前にバックアップ取ってから使用するのも対策の1つかと思います。
以上が耐水性能に関する豆知識でした!
ご覧頂きありがとうございました。
もし、水没したらスマホスピタル八王子にご相談ください。
スタッフが最善をつくし、修理致します。
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