Googleフォトの「無料で画像保存し放題」が2021年5月で終了すると発表がありました。これまでGoogleフォトでは「高画質」と「オリジナル画質」のどちらで保存するかを選択でき、「高画質」は若干画質が落ちるもののGoogleドライブの容量を消費しない=無制限 という点が人気でした。しかし2021年6月以降は「高画質」であっても容量を消費していくことになります。5月までにアップロードされた写真や動画は「高画質」であれば容量を消費しません。Googleの発表によれば毎週280億枚もの写真や動画が保存されているとか。サービスを続けるための慎重な判断だったことは想像に難くありません。あれ? Googleフォト? Googleドライブ? と混乱する人がいるかも知れませんが、Googleドライブの中にGoogleフォトがあると考えればわかりやすいでしょう。Googleドライブはスマホやパソコンのバックアップデータ、自分が作成したスプレッドシートやその他のファイルなども含まれます。 Googleドライブの容量は無料で15GB。スマホカメラの性能が上がり高画質な写真を撮れるようになったため、以前より減りやすくなっているのではないでしょうか。月額250円で100GBに拡張が可能で、この発表を受けてSNS上では「250円100GBは高い?安い?」といった議論が起こっています。代替案としてAmazon Prime会員なら無料で使用できるAmazon Photoの名前も挙がりました。もともとAmazon Primeを利用している人は送料無料、Prime Video見放題に加えて画像なら容量無制限、圧縮なしで保存できるのでお得ですね。ただし動画には制限があります。またGoogleフォトに比べれば使い勝手が悪いという意見も出ています。無料で、無制限に、無期限に使えるサービスはないってことですね……! そりゃそうだという感じですが、基本プレイ無料のゲームでも実際には一部ユーザーの課金でビジネスとして成り立っているわけですし。Googleフォトに関しても、容量をたくさん使いたいユーザーの課金で健全な運営ができることを願います。でないと、サービス終了するか全ユーザーから利用料金を徴収するかの二択になってしまいます。 そんなわけで、とりあえず課金する予定がない人は今のうちに(まだアップロードしていないものがあれば)写真や動画を沢山アップロードしておきましょう。たくさん保存したいけど無料が良い人は複数のオンラインストレージを使っても良いかもしれません。2020年11月時点の、その他の代表的なオンラインストレージといえばこのあたりでしょうか。Dropbox無料で2GB使用可能。友人にDropboxを紹介することでお互い500MB増やすことができ、最大で16GBまで無料で使える。OneDrive無料で5GB使用可能。Microsoft 365 Professional (Office 365) 利用時は1TB (1000GB)まで増える。WordやExcelをよく使っているならお得。アップデートやキャンペーンにより無料で利用できる容量がコロコロ変わっていたが、ひとまず落ち着いた様子。たとえばまずGoogleフォトに直近の写真を保存して、すぐ見れなくてもいいけど思い出として残しておきたい写真はDropboxやOneDriveに移動する……とか。標準でも15 + 2 + 5 = 22GB 使えます。定期的にデータ移動しなければならないのが最大の欠点ですが……!奥の手としてアカウントを増やしてしまうのもアリかもしれません。Googleのメールアドレスを新たに取得すればGoogleドライブも当然付いてきますので、メールアドレスの数だけ増やせることになります。DropboxやOneDriveも同じメールアドレスで新規登録すれば、アカウントの数だけ倍の容量を使うことができます。上記同様にデータ移動が必要なことと、複数アドレスの管理でさらに大変になりますが、無料で最大の利益を得たいならそれくらいの面倒は負わないといけないってことですね。 逆に考えるとその面倒臭さをすべて金で解決するのが有料プランというわけで。うーん、250円100GB 安い気がしてきた。あと半年あるのでゆっくり考えてみましょう。