暑いと感じることもある5月中旬…梅雨を終えれば夏となりますが、この時期から「水没してしまって電源が入らない!」というご相談が劇的に増えてくる時期となっています。 梅雨の時期に雨に降られてしまって…なんてことから始まり、本格的夏になれば海にプールに川にと、水に触れる機会が非常に増えます。「使ってる端末は防水機能付きだからへーきへーき(。-`ω-)」なんて油断していると、痛い目を見てしまうかも…。防水機能付きのスマホ!と聞くと、液体は何でも大丈夫!という印象をお持ちの方は多いのかもしれません。 しかし!防水機能というのは決して万能なものではありません! 防水機能にはそれぞれ等級があり、最新のスマートフォンは当たり前のように防水・防塵ともに最高等級を備えているケースが多いです。ですが、防水機能自体の前提をしっかりと理解しておかないと、思わぬ故障を自分で招いてしまうケースも…😫 防水機能は万能ではない!という理解を!例えば防水機能付きスマホと言えば、SONY製Xperiaシリーズが昔から人気です。そんなXperiaシリーズの最新作『Xperia1』が2019年5月13日に発表され、5月23日から順次発売に。 防水等級は「IPX5」と「IPX8」の両方を備えています。Xperia1の仕様説明ページにも・ICカード/microSDカードトレイをしっかり閉じてください。・海水・プール・温泉の中に浸けないでください。・IPX5とは、内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から約12.5リットル/分の水を3分以上注水する条件で、あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても、電話機としての性能を保つことです。・IPX8とは、常温で水道水、かつ静水の水深1.5mの水槽に静かに本製品を沈めた状態で約30分間、水底に放置しても本製品内部に浸水せず、電話機としての性能を保つことです。と記載されています。 製品ページにも既に「海水・プール・温泉」は対象外と載せています。 この時点でも「常温」で「水道水」で「静水(ゆれたり流れたりせず、静止している水」という条件があります。常温という時点で、お湯は規定外となり、水道水という時点で、海水やプールの水は除外されます。つまり、防水機能というのは決して万能なものではなく、特定の条件下の下であれば電話機としての性能を保つという補助的なものであるということなんです。 メーカーや携帯会社での取扱説明書の把握を!携帯会社では機種ごとに説明書をHP上に載せていることがあります。auは取扱いを行っている機種のほとんどの説明書があり、防水性能に関しても記載があります。防水・防塵において大事なことを記載しているので、持っている機種に関してしっかりと目を通して、正しい扱い方をすることで、端末を長く使っていけます! 防水機能自体は劣化していくため、もともと高い防水性能を持っていたとしても端末を長く使用していると、性能が劣化していってしまって、今まで平気だったものでも水没してしまう可能性が出てきてしまいます。 docomoでのXperiaXZ3の製品ページでは、・防水性能を維持するため、異常の有無に関わらず2年に1回部品の交換をおすすめします。という文章の記載もあります。キャップ部分のゴム劣化も水没してしまう原因ともなりかねないため、ご注意を! 水没してしまった時はどうしたら?防水機能を有している端末で、キャップ各種をしっかり閉めていて、水道水に落ちてしまったということであれば、しっかりとふき取ることで問題ない可能性があります。 しっかりふき取り、しっかり乾かす。防水性能を有している機種が水に濡れてしまった場合、説明書ではそのように記載されています。 無事に使えるようであれば、バックアップをこまめに取りつつ、様子を見つつ使用してもらえればと思います。しかしそのままストレートに電源が付かなくなってしまった!ということであれば、水没による故障が発生している可能性があります。 Androidスマホに関してはSDカードへデータを移行できるため、写真や連絡先など保存できるものはSDカードにしておくと無難です。ゲームアプリなどはしっかりとバックアップを作っておくことが大切です。 最悪、バックアップが取れないまま電源が付かなくなってしまった…!という事であれば、当店で行っております水没復旧作業を行う事で、再び電源がついてバックアップの取れる状態にまで復旧する可能性があります! もちろん、水没による影響によって100%必ず復旧するというわけではありませんが、バックアップが取れていないという事であれば、作業を行ってみる価値はあるかと思われます。 機種によっては当日中に対応可能なケースもありますが、入荷などによってお日にちがかかるためお預かりとなる可能性もございます。いずれにせよ早めの作業であればあるほど、復旧率は上がるため、お困りの際はお気軽にご相談いただければと思います! 水没にはどの機種でも要注意!中には海水可能という端末もあったりしますが、そもそも精密機器ですので水には触れさせないほうが確実ではあります。長く使っていくためにも、しっかりとした取り扱いをしてもらえればと思います!