最新スマホでは当たり前になった防水性能
毎年新しいモデルが発売されるスマートフォン市場では、
その端末の魅力をアピールするためさまざまな機能が増やされ続けています。
そのうちのひとつが防水性能であり、世界的に人気の高いiPhone、Galxay、Xperiaなど
近年発売されるスマホの多くは防水性能を備えるようになりました。
しかし、この防水スマホには実は落とし穴があります。
チラシでCMではさも水中で使えるようなイメージ写真があることも多いですが、
絶対に防水できるわけではなく、状況によっては水没してしまうこともあるということです。
当店でも、防水スマホが水没してしまったというご依頼は決して少なくありません。
防水性能表示のIP〇〇とは?
スマホの防水性能を示すとき、よくIP〇〇という表記が使われます。
〇〇にはそれぞれ数字が入るのですが、これが防水・防塵の強さを表します。
例えば、現在Samsungの最新モデルであるGalaxy S10を例に挙げると
メーカーの端末仕様のページによると防塵・防水性能は IPX5/IPX8 , IP6X となっています。
端末1つに対して3つも表示があります。これはどういう意味なのでしょうか。
IPに続く数字のうち、左側は防塵性能を示し、右側は防水性能を示します。
Xは省略の意味で使われます。IPX5ならば、防水性が5等級であり、防塵性については表示なしとなります。
つまりGalaxy S10では、防水性能が5等級と8等級で、かつ防塵性能が6等級 であること意味しています。
メーカーごとにテストを行い、基準をクリアしたものだけがこの表示をして販売できるものとなっています。
防水性のテストと実際の水没との違い
では、実際に防水性のテストをクリアしているスマホが水没してしまうのはなぜでしょうか?
それにはいくつか理由がありますが、最も大きなものはシチュエーションの違いです。
メーカーによる防水性のテストでは、常温の水道水を使用していることが多いです。
これに対して、実際に水没させてしまったときの状況は、
お風呂に入っている時(=高温のお湯)であったり、
海水浴に行ったとき(=塩分の高い海水)であったりなどです。
つまり、テストにはなかった温度や水では、内部に水が入り込む危険があるということです。
また、防水性能は時間とともに劣化する機能でもあります。
購入当時と、1年、2年使ったあとでは本来の防水性は発揮されない可能性があるのです。
修理店では、防水スマホを過信するあまり水没させてしまったという方が後を絶ちません。
一度水に濡れてしまったスマホでは、起動すらしなくなりデータもすべて消えてしまうこともあります。
例え防水スマホであっても、できる限り水の近くににはもっていかないようにしましょう。
また、万が一に備えて普段からバックアップをしておくことも重要です。
スマホスピタル 名古屋駅前店 店舗情報
- 住所
- 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目27−1 モード学園スパイラルタワーズB1
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- 10時〜21時(無休)
- nagoya@smahospital.jp
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