防水端末なのに水没してしまう!?
2022.01.20 お役立ち情報
最近の端末では当たり前のように付いている防水防塵機能ですが、実は完全防水ではないという事をご存知でしょうか?
防水という言葉だけが独り歩きをしてしまい、中には日常的にお風呂で使っているという人も…
実はその行為、とても危険なんです!
防水でも温水には弱い!?
とはいえ、もちろん防水機能を謳うには、各種試験を突破する必要があります。
しかしながら、長期間継続的に水分に晒されることを想定していません。
また、防水機能を維持している接着剤の多くは熱に弱いものばかりです。
そのため、お風呂で日常的に使った結果、内部の接着が弱まってしまい性能通りの防水性能が失われてしまいます。
その結果、知らず知らずのうちに端末内部に水分が入り込んでしまい、ある日突然スマホがつかなくなってしまった…という結果に繋がります。
水没復旧作業は修理店によって作業が異なる
基本的に正規修理店では水没端末は本体交換になります。
そのため、バックアップを取っていない内部データは諦めるほかありません。
しかしながら、いわゆる町の修理店と呼ばれるお店の多くは、水没復旧作業を承っているところがほとんどです。
ただ一口に水没復旧作業と言っても、行っている作業は様々です。
エアダスターで内部の水分を飛ばすだけのお店もあれば、専用の洗浄液を使って基板を超音波洗浄を行うところなど。
勿論、後者の方が復旧率が高いのは言うまでもありません。
水没復旧作業料金が格安な店の多くは、前者の作業しか行っていないことがあるため注意が必要です。
スマホスピタルの水没復旧作業の流れ
スマホスピタルでは、水没復旧作業の際、超音波洗浄機を使った基板の洗浄を行っております。
水没した端末は、通電した際にこのような腐食を起こし、ショートが発生します。
これが原因で端末が起動しなくなるため、まずは除去する必要があるわけです。
もちろん、腐食の除去で起動する場合もあればそうでない場合もあります。
もし、起動しなかった場合続いて行うのがパーツの交換です。
画像のように最小限のパーツのみで起動を行い、そもそも基板が生きているかを調べます。
その後、元のパーツを組み込んでいき、不良を起こしているパーツを特定していくわけです。
それでも、端末が起動しない場合は基板修理を行なうこととなります。
その基板修理にも、様々な作業があります。
この写真は、比較的軽度なケースです。
顕微鏡を使い、基板の調査をしているとこのようにショートしたコンデンサを発見しました。
今回はこのコンデンサの取り外しのみで無事に復旧しました。
拡大されているため、わかりにくいかもしれませんが実際には1mmに満たない小さなパーツです。
この一ヵ所の破損のみでスマートフォンは起動しなくなるのです。
続いては比較的重度な場合。
画面中央の黒いパーツがショートしており、かなりの高温になっています。
このパーツは、ブーストICと呼ばれるもので起動に欠かせないパーツとなります。
そのため、前述のコンデンサとは違い取り外すだけではなく、新しいものを取り付ける必要があります。
ヒートガンと呼ばれる高温の熱風をはなつ機械で、取り外しと取り付けを行います。
勿論このパーツも極めて小さいパーツとなるので、顕微鏡と極細のピンセットを使った細かい作業となります。
水没復旧作業は信頼のおけるお店で
この通り、スマホスピタルでの水没作業はかなり細かいところまで実施しております。
水没した端末に大切なデータ等が入っていてお困りの際は是非、当店へご相談ください。
スマホスピタル 新宿アルタ店 店舗情報
- 住所
- 〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目24−3新宿 ダイビル 3階
- 営業時間
- 11時~20時30分(無休)
- shinjuku@smahospital.jp
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